青リボン6858のブログ

鉄道、バス その他

2023.05 GW 山口(4日目)

遅くなりましたが、GWの山口旅行の4日目(最終日)です。

1日目↓

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2日目↓

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3日目↓

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4日目 5/03(水・祝)

この日は6時前に起床。朝食を食べます。

バスロケを見たところ、中国JRバスのツーステップ車は運用なし。ただし事前の下調べ・および過去2回の訪問から土日祝ダイヤで運用がないのは想定内で、むしろそれを前提に旅行の予定を組んでいました。

今日は現地のバスマニアの方(Twitterのフォロワーさん)と一緒に、防長バスの山口営業所と周南営業所を訪問します。

 

山口営業所へ

山陽本線 下関行き
光8:16→新山口9:36
乗車車両:  モハ114-3509

まずは山陽本線山口線で、防長バスの山口営業所へ向かいます。

光から山陽本線に乗車。115系の3500番台。扉間のクロスシートは4列のみ(その代わり車端はクロスですが、岩国寄りは優先席)。クロスシートの少ない車内です。

8:16光発。なおこの時刻の列車は4月の旅行時にも乗車しています。


8:31徳山着。ここで約20分の停車時間があるので一旦下車し、駅のコインロッカーに荷物を預けます(帰りの新幹線が徳山からのため)。
この地区の山陽本線は新幹線との接続を考慮してか、徳山や新山口などで長時間停車をすることが多く、この列車も例外ではありません。

余裕を持って列車に戻り、8:52に再び出発。


車内の様子


今更気づきましたが、新南陽駅にはハンプヤードの跡?のようなものがありました(勾配の付いた線路跡らしきもの)。


何度も見ていますが、富海付近は海が綺麗です。景色がくすんで見えるのは窓ガラスがとんでもなく汚れていたためです。


光から1時間20分(徳山での停車時間含む)で、9:36に新山口到着。山口線へ乗り換えます。

 

山口線 宮野行き
新山口10:00頃(定刻9:59)→宮野10:33頃(同10:29)
乗車車両:  キハ47-1066

山口線宮野駅まで向かいます。山口線というと去年やまぐち号に乗車しましたが、普通列車では初めての利用です。


乗車する山口線の列車。キハ40系の2両編成。

写真を撮った後乗車しようとしましたが、山口線宮野駅ICOCAが使えないことに気づきました(山陽本線の駅改札をICOCAで入場し、そのまま山口線に乗ろうとしていた)
湯田温泉駅山口駅ICOCA利用可能

思えばこれまでの旅行や帰省では、ローカル線の切符は大阪からの新幹線の切符との通しで予め購入しておく場合が殆どで、現地で切符を買うことは意外と少ない(慣れていない)ことに気づきました。

急いで改札を出て切符を買おうとするものの、券売機には長い列が。
"この令和の時代に切符の購入が間に合わず列車に乗り遅れる… そんなことあるか…?"  と思いましたが何とか間に合い乗車しました。

10:00頃新山口発。直前の乗車なので立席(ボックスの相席を避けて)。


発車すると、帰省でよく利用した津山線で聞き慣れたエンジン音が聞こえます。良い感じです。

車窓は田園風景で、時折黄色いガードレールが見えます。

途中湯田温泉で結構な人が下車し、ボックスが空いたため着席。


10:33頃に宮野駅到着。

駅前で現地のバスマニアの方と合流。防長バスの山口営業所へ向かいました(徒歩、約1km)。

 

防長バス 山口営業所

山口市宮野下にある防長バス山口営業所。主に山口市内の路線を運行しています。元々は山口市営バスの営業所でしたが、1999年の事業継承時に防長バスへと引き継がれたものです。

なお2019年には事業継承20周年を記念し、山口市営バスカラーの復刻塗装車が導入されています(小郡駐在の1233、未撮影)。

※営業所内は許可を得て撮影しています。



山口営業所でバスを撮影。車庫部分には屋根があります。



目当ての貸切車旧塗装。側面の模様パターンから "Vライン" と呼ばれています。柱が少々気になりますが、車庫内で撮らせてもらっている以上は止む無しです。





その他路線車など。元近鉄ブルーリボンシティやRJも多く在籍しています。


(※画像クリックで拡大)
RJの1263。拡大すると元の車番 1303 が確認できます。



近鉄カラーで "KN" 模様がそのままのバスも多く見かけ、大阪にいるような感覚になります。


山口市コミュニティバス用のリエッセⅡ 280。小型車用のカラーリングです。


防長プロパー車や高速車など。

営業所は郊外(というより田舎)にあり、背後は山が広がっています。

 

バス撮影を終え、徒歩で宮野駅(現地のバスマニアさんはここから車移動)

外はかなり暖かくなっていました。

 

防府

山口線 新山口行き
宮野12:02→新山口12:34
乗車車両:  キハ47-102

午後は周南営業所へ向かいますが、その前にバス撮影のため防府へ立ち寄ります。

まずは山口線新山口まで。


宮野駅駅舎。


宮野駅のホームと構内踏切。そばにはヤシの木が植わっています。謎の南国風景です。


山口線に乗車し新山口へ。
12:02宮野発。


ボックスシートから眺める途中の景色。


約30分で12:34に新山口到着。

乗り換え先の山陽本線まで時間があるので、ここで昼食を食べます。


予め調べていた駅コンコースの定食屋へ。しかし店内が混んでいたのと頼んだ肉うどんが熱く、時間の余裕がなくなったため、時計を見ながら急いで食べる早食いRTAになりました(大げさ)。

 

山陽本線 岩国行き
新山口13:07→防府13:24
乗車車両:  モハ115-3509


(乗車したのは右の車両)


山陽本線には無事間に合いました。直前に乗ったのでクロスシートの空きは無く、防府までの短距離の乗車で海沿いの景色も見えないためロングシートに。

13:07新山口発。


防府手前で高架になります。


15分ほどで13:24に防府着。

昨日に続き、駅前でバスを撮影します。


北口ロータリーに停まる防長バス中国JRバス


中国JRバス(山口支店)のエルガ 531-3965。光で乗車した531-3964と車番1つ違いです。ちなみに531-3964も元々は山口支店の所属だったようです。




しばらくすると防長バスの防石復刻が到着。意外とあっさり来るものです。過去2回の訪問で撮れなかったのは何だったのか…

今日は良い感じで写真を撮ることができました。


防府駅で発車を待つ防長バス中国JRバス。防石復刻塗装のバスで、防石鉄道廃線ルートを辿るバス路線への乗車をしてみたいものです。



その他撮影したバス。

約1時間後、再び駅へ戻り、接近メロディを動画で撮って山陽本線に乗車しました。

ちなみに防府駅の接近メロディ、上り(岩国方面)は曲がフルコーラス流れきる前に列車が到着してしまいます。鳴り始めるタイミングが遅いのかもしれません。

 

周南営業所へ

山陽本線 岩国行き
防府14:24→徳山14:52
乗車車両:  クハ115-3104

山陽本線で徳山へ向かいます。

14:24防府発。クロスシートは空いていなかったため、ロングシートに座り景色の良い場所では立つことに。


もう何度も見ていますが、海が綺麗です。

席を立って海の写真を撮っていると、見知らぬおばあさんが "ここへ来るのは初めてなのか?"、"向こうに見える島は九州だ"(本当か?)、"この場所は小さい頃海水浴に行った" 等と話しかけてきました。


約30分で14:52に徳山到着。


徳山駅前から防長バスに乗車。

ゆめプラザ熊毛行き。近鉄中古が来るかと思いましたが、普通の防長プロパーの車でした(山口200か1278)。それももちろん良いです。

15:00徳山駅前発。

30分弱乗車し、15:28頃営業所最寄りの花岡で下車。ここでバスマニアの方と合流しました。

 

防長バス 周南営業所

防長バス周南営業所。下松市南花岡にある営業所です(営業所名の "周南" は市名ではなく、広域地名としての意味合いだと思います)周南市や下松市などのエリアで路線を運行し、所属車両台数は防長バスで最大規模です。

ブルーリボンシティやレインボーHR、RJといった近鉄バス中古も多く在籍しており(かつてのブルーリボンワンステップも周南所属だった)、個人的に最も馴染みのあるエリアです。

※営業所内は許可を得て撮影しています。


営業所内の車両。



2003年式の元近鉄レインボーHR 1238。

4月の旅行記事でも書きましたが、近鉄時代、小さい頃茨木の地元路線にこの車両が入ったとき、(低公害車以外では)初のノンステップバスで本当に嬉しかったのをよく覚えています。
(近鉄バス全体でも2003年式HRは一般のディーゼル車では初のノンステップバスだった)

その頃のバスが、大阪を離れてもこうして山口で元気に走っていると思うと嬉しいものです。

運転席をよく見ると、"事故の後悔より、まず予防!" というテプラが貼られていました。これは近鉄バス時代からあるものです(実際に見た)。この標語、防長でもそのまま使われているのかぁ… と少し感動。


車内(※窓越しに撮影)。近鉄時代そのままです。


HR1238と、エルガミオの1095。


ブルーリボンシティの1141。


RJの1183。
"BOCHO" ロゴのフォントが他の近鉄中古と若干異なりますが、ご一緒したマニアさんによれば塗装作業の施工先の違いによるものだそう。


防長プロパーのレインボーⅡノンステップ  843。現在の周南管内の主力車両です。


真正面から。


側面の模様と "BOCHO BUS" ロゴ。濃淡グリーンの模様が斜めに配され、ロゴの入ったこのデザインが良いですね。




ブリヂストン広告付きの198(と近鉄RJの1208)3月の旅行時にも撮影しています。
198は前面に防長の社章が付いている残り少ない車両です(といっても今回の撮影時はバスマスクで隠れていましたが…)。


徳山動物園ラッピングの517。


最新鋭の1313。側面(と後面)の "BOCHO BUS" ロゴは省略されています。


薄紫色のカタログカラーのリエッセ  47。防長バスは塗装のカラーバリエーションが多すぎる…
防長で残り少ない方向幕車です。


近鉄バスの高速車 1264と1265。



車庫内に駐まっていたバス。白いブルーリボンシティは元大産大シャトルと思われます。


営業所内のバス達。HRの隣にエルガミオが駐まっているため、HRからクーラーが生えているように見えます。

馴染みのあるバスを間近で撮影でき満足。

撮影を終え、バスマニアの方とはここで分かれました。

バスで徳山駅へ。16:48頃花岡から乗車。帰りも防長プロパーの車 山口200か1278でした(後で気づきましたが行きと同じナンバー)


バス車内からの景色。黄色いガードレールが見えます。奥の高架は山陽新幹線

外の景色を見ていると経路が行きと違っていて不安になりましたが、どうやら寄り道をする系統のようです。


花岡から約40分で17時半頃、徳山駅に到着。

これで旅行の行程は全て終了。新幹線で大阪へ戻ります。
ふと気がつけば今回の旅行、徳山まで来て防長バス近鉄中古には乗車していません。こんなことは初めてかもしれません。

コインロッカーから荷物を取り出し、お土産を購入。夕食にコンビニ弁当を買い(駅弁は売り切れ)、新幹線のりばへ。

 

大阪へ

新幹線 こだま862号
徳山18:03→新大阪21:18
乗車車両:  727-7102(700系8両編成)



新幹線に乗車。空いていて隣に人が来ないこだま利用です。

18:03徳山発。ちなみにこのこだま862号は4月の旅行の帰りにも乗車しています。
車内で夕食の弁当を食べました。

携帯を開いたところ充電が残り少なくなっていましたが、乗車している700系レールスターは(一部座席を除き)コンセントが無く充電はできません。

これでもこの車両はその一部座席にあるコンセントが、登場時はまだ珍しく画期的だったのを思い出しました。指定席の最前列席(※)に設けられた大型テーブルとコンセント設置の "オフィスシート" 、図鑑などでよく見たのを覚えています。
5~8号車の最前列席に設置(4号車は元サイレンスカーで静かな環境を優先してか設置無し)。

新岩国、広島と停車。広島ではマツダスタジアムが見えました。


東広島手前での景色。石州瓦の民家が広がる田園風景です(3月の旅行でも見た景色)。


三原駅でホームへ出てみました。


車内。空いています。

東広島、三原、新尾道、福山、新倉敷、岡山と停車。岡山では14分停車しました。
その後、相生、姫路、西明石新神戸と停車。


徳山出発から3時間15分で、21:18に新大阪到着。大阪へ戻りました。

 

ということで (※以下長いです)


今回の旅行では、何といっても過去2回の旅行で乗れなかった中国JRバスエアロスターMに乗車できたのが大きな収穫でした。

ふと思えば、そもそものきっかけは今年1月にSNS上で中国JRバスエアロスターMの画像を見かけ、何となく "格好良いなぁ" と思ったのが始まりでした(本当にこれだけが理由です)。

そしてこの車両に乗るため、まず3月に山口・広島へ。しかし運悪く運用入りしておらず、乗車はできませんでした。
そのため4月に再び行くも、やはり乗車はできず。
それでもこの車両にはどうしても乗りたかったため、今回5月のGWに再び訪問しました。

ただやみくもに行っても空振りになるため、バスロケを毎日確認し、どの曜日なら運用に入っているのか、運用入りする場合はどの時刻で走るのか… 等を入念に調査しました。ネット上で実物写真を見て、車検期限が6月である(おそらく先が長くない)ことも確認しました。

結果、この運用についてブログ記事が1つ書けるぐらいにまで詳細な情報を集め、その上で5月に再訪しました。
そして、(多少の運の良し悪しもあると思いますが、)無事エアロスターMに乗車することができました。
(もし今回乗車できなかった場合は5月中旬の再訪を考えていました)

どんなことでも、諦めずに取り組めば願いは叶うものなんだなぁ… と。同時に目標を達成するには、ただやみくもに動くのではなく、結果に繋がる努力をすることが必要だと思いました。


3月の旅行時、車庫内で点検中だったエアロM。


4月の旅行時、運用がなく車庫内に留置されていた姿。

思えば4月の旅行を終えた時点で、再び山口へ行くかどうかは一時迷っていました。大阪から山口は新幹線代もかかるため、そう気軽に行ける場所ではありません(少なくとも月一で行く場所ではない)。

2回訪問しても乗車ができず、"エアロスターMが走る姿は幻ではないか…?" と思ったことさえありました。

それでも再び行くことにし、趣味の鉄道模型の購入も抑え、予算を確保して再訪することにしました。

これまでの旅行時、バスロケを更新して "ノンステ/ワンステ" 表示が出た際には、がっかり感を何度も味わいました。現地へ行ってもエアロMに乗れず、"今回も乗れずじまいか…" と思いながら大阪へ戻りました。

また普段の平日の通勤時、毎朝バスロケを確認してエアロMが運用入りしているかどうかを調べ、その結果で一喜一憂する日々もありました。昼休みや夕方にもバスロケを確認していました。

様々な苦労をした記憶があり、その分乗車できたのは本当に良かったと思います。

さらに言えば、今回エアロスターMに乗車できたのは、現地のバスマニアの方からバスロケでツーステップ車の運用が確認できる、といった様々な情報を頂いた点も大きいです。これらの情報がなければ十分な調査ができず乗車もできなかったかもしれません。感謝です。

既に書いている通り、中国JRバスエアロスターMは6月に廃車となりました。1回きりの乗車となりましたが、乗ることができて良かったなぁ… と思います。

その他、今回のエアロM乗車のきっかけである "SNS上で中国JRバスエアロスターMの画像を見かけた" というのは、そもそもを辿れば近鉄バス中古から防長バスへと興味が湧き、その繋がりで山口のバスの写真をよく見ていた… というのが背景にあります。初めは防長バス近鉄中古がきっかけで始まったものだともいえます。

そして旅行4日目では、現地のバスマニアの方(中国JRバスについての情報を教えて頂いた方)と一緒に防長バスの車庫を訪問しました。旧塗装Vラインや馴染みの近鉄バス中古、防長のプロパー車などを撮影しました。

今回の旅行は非常に充実したものとなり、良かったと思います。
ご覧いただきありがとうございました。

 

<追記>

この記事を書いていた8月上旬、中国JRバスが2024年3月末で光市・下松市の路線を廃止することが報道されました。

www3.nhk.or.jp

www.shinshunan.co.jp

この地区のJRバスは通学の高校生などを中心に多くの利用のあるイメージがありましたが、現実は厳しいようです。

光・下松のJRバスは何度も乗車したので、撤退前にもう一度乗りに行こうと思います。