青リボン6858のブログ

鉄道、バス その他

大阪モノレール 動向(2023年)

2023年の大阪モノレールの動向です。

去年(2022年)↓
bontan6858.hatenablog.com


2023年12月現在  大阪モノレール 編成一覧↓

(※画像クリックで拡大)
※表に記載する1000系の "中期型" "後期型" の区分名称は便宜上付けた非公式のものです。

※上の表は2023年12月時点でのもので、現在とは異なります。最新版は以下のモノレール運用垢の固定ツイートをご覧下さい↓
https://twitter.com/bontan_un_you

 

■新車・廃車

■3155F 運用開始(2月)


運用を開始した3155F。隣は当時休車中(後述)の1104F (2月10日)

(2022年の大阪モノレール動向記事で触れましたが) 2022年12月に搬入の行われた3155Fが、2023年2月10日から運用開始しました。これで3000系の在籍数は計6編成となりました。

大阪モノレール公式のツイート(2月10日から運行開始したと記載あり)
https://twitter.com/OsakaMonorailPR/status/1623967139555315713

 

■1105F 廃車(最終運用 2023年11月 or 12月)


2023年3月撮影

3000系による置き換え対象である1000系初期車の1105Fが廃車となりました。

2022年5月から豊川まどか・SDGsトレイン号のラッピングが施されて運行されてきましたが、2023年12月上旬にこのラッピングが大阪モノレール公式サイトのラッピング紹介一覧から削除されているのを確認、
12月8日の大阪モノレール公式のツイート(万博鉄道まつりでの部品販売の告知)より、1105Fが廃車になったことが判明しました。

これにより、残る1000系初期車は1101F, 1103F, 1104Fの計3本となりました。

※最終運用の時期(11or12月)については現時点でははっきりと分かりません(1105Fは11月頃から稼働率が下がっており、最後に私が運用入りを見たのは11月22日だったため)。
いずれ大阪モノレール公式YouTubeチャンネルで1105F廃車についての動画が投稿されるものと思いますが、そこで確認するつもりです。

 

■1104F 休車(1月)→復帰(12月)


休車中の1104F(2023年7月)

2023年1月中旬から、1000系初期車の1104Fが休車となりました。

基本は万博公園駅4番線横の留置線に置かれ、たびたび車庫内へ移動するなどしていましたが、休車中は特に目立った動きはありませんでした。

その後長期間の休車を経て、2023年12月上旬に運用へ復帰しました。1105Fの廃車とほぼ入れ替わる形での復帰です。

 

■検査

2115F:  (2022年11月~)2023年1月頃
2116F:  2023年1月~4月頃
2117F:  2023年4月~6月頃
1125F:  2023年6月~8月頃
1124F:  2023年8月~10月頃
2111F:  2023年10月~(復帰確認未) 2024年1月 復帰確認

※毎日モノレールを利用している中で、長期間(概ね2ヶ月以上)見ていない・かつ車庫内の見える部分にも留まっていない編成について、検査中と判断しています。
※記載している月は目安です。

 

■ラッピング

※この項目で記載しているラッピングの名称、開始日などは以下のリンク先を参考にしています(公式サイトに掲載の無いイオン広告は自身で確認のもの)。

現在のラッピング
車両紹介|大阪モノレール株式会社
(下の方にラッピング編成の紹介あり)
https://www.osaka-monorail.co.jp/know/vehicle/

過去のラッピング
車両紹介|大阪モノレール株式会社
(※2023年4月8日のインターネットアーカイブ)
https://web.archive.org/web/20230308013246/https://www.osaka-monorail.co.jp/know/vehicle/


以下、時系列順で記しています。

 

■1103F, 1122F, 2111F, 2112F イオン広告 運行開始(2月)


1103F


1122F


2111F


2112F
(画像4枚とも 2〜3月撮影)

1103F, 1122F, 2111F, 2112Fの4編成にイオンの戸袋広告が掲出され、2月(※)から運行開始しました(※4編成いずれも、広告無し・あり両方の姿での運用を2月に確認しているため)

同一の広告主が計4編成に車体広告を出すのは珍しい例だと思われます。

推測ですが、これは駅のホームドア設置が進んだことにより、(少なくともホーム上の乗客からは)車体ラッピングが必ずしも目立つとは限らなくなった一方、戸袋部分の広告は乗車時など目に付きやすく、費用の安い戸袋広告を複数編成に行う方が効果的と判断したのかもしれません。広告主がそこまで考えているのかは分かりませんが…

参考までに大阪モノレールの車体ラッピングの費用は、大阪モノレールサービスのPDFより、ラッピングmini(戸袋広告)が1年契約で700,000円。4編成では ×4とすると2,800,000円。ラッピングC(扉間のみ)の2,500,000円よりはやや高くなりますが、ラッピングB(正面なし)の5,500,000円の約5割、ラッピングA(正面含めた全体)の7,000,000円の4割の費用となります。

なおこの4編成へのイオン広告開始により、稼働中の1000系・2000系において一時、2117Fを除いた全ての編成にラッピングor戸袋広告が付く形となりました(11月に1101Fのおおさか交通安全号ラッピングが終了するまで)。

 

■1123F ブルーエール号 運行終了 →医療法人康心会号 運行開始(いずれも4月)


2022年4月撮影

2020年11月3日から運行していた1123Fのブルーエール号ラッピングが、4月20日で運行終了しました(終了までの数日間はダイヤが公表されました)。

運行終了時のお知らせ
ブルーエール号の運行ダイヤについて | 大阪モノレール株式会社
運行終了にあたってのYouTube動画(大阪モノレール公式チャンネル)
ありがとう ブルーエール号 運行終了しました【公式】 - YouTube


その後この1123Fに医療法人康心会号のラッピングがなされ、4月24日から運行開始しました。



2023年8月撮影

医療従事者に声援を送るブルーエール号ラッピングがなされていた編成に、同じく医療関係のラッピングが行われた形となります。

 

■2118F 門真市制60周年記念号 運行開始(5月)


2023年8月撮影

2118Fに門真市制60周年記念号のラッピングが行われ、5月25日から運行開始しました。下記の大阪モノレール公式のツイートによれば、6月2日に門真市駅にて門真市長や協賛企業によるテープカットが行われたそうです。

運行開始時の大阪モノレール公式のツイート
https://twitter.com/OsakaMonorailPR/status/1665590453750886404


6月頃 6月23日~7月7日(下記リンク先動画の概要欄より)の間、門真市駅コンコースにて、車両のラッピングデザインを含めた門真市制60周年の記念展示が行われていました。

関連リンク(2024.02.24追加)
今更ですが、大阪モノレール公式YouTubeチャンネルでこの展示についての動画を見つけたので貼っておきます。
門真市制60周年記念モノレールお祝いラッピング実行委員会様の展示・大阪モノレールギャラリー【公式】 - YouTube

 

■1101F おおさか交通安全号 運行終了(11月)


2022年9月撮影

2022年9月から運行していた1101Fのおおさか交通安全号ラッピングが、2023年11月24日に運行終了しました。当初は2023年9月までの運行予定でしたが、11月までに延長となっていました。

関連リンク(大阪府交通対策協議会)
https://www.pref.osaka.lg.jp/dorokankyo/anzen/

 

■1105F 豊川まどか・SDGsトレイン号 運行終了・廃車(11or12月)


2022年9月撮影

2022年5月から運行されていた1105Fの豊川まどか・SDGsトレイン号ラッピングが2023年11月or12月に運行終了、1105Fは(前述のように)廃車となりました。

2022年5月にラッピングがなされてから約1年半、豊川まどかのイラストとSDGsのスローガンを掲げて走る姿が1105F最後の活躍となりました。

 

■記念HM

大阪モノレール 輸送人員10億人達成記念HM(4月)


いずれも5月撮影(※画像クリックで拡大)




(ヘッドマークデザインは多くのバリエーションがあり、上の画像以外のデザインも存在した可能性があります)

大阪モノレールでは2023年4月13日に開業からの累計輸送人員が10億人に達したことを受け、記念企画としてヘッドマーク付き列車の運行、モバイルチケットのプレゼントキャンペーン(※終了済み)が行われました。
ヘッドマーク掲出は運行中の全編成が対象で、4月13日から順次行われました。

ヘッドマークの掲出期間は下記リンク先では約2ヶ月と記載されていますが、実際には5月末からヘッドマークが外された編成を見かけており、実際の期間は告知よりもやや短かったと思われます。

関連リンク:
おかげさまで輸送人員10億人を達成しました! | 大阪モノレール株式会社

 

■駅設備等

■ホームドア設置(公園東口駅)

使用開始:  2023年1月28日 始発~
関連リンク: 
公園東口駅で「可動式ホーム柵」を使用開始します | 大阪モノレール株式会社

(2022年の動向記事でも触れましたが) 2022年10月より工事が行われていた公園東口駅のホームドアが、2023年1月28日始発から使用開始となりました。公園東口駅での使用開始により、大阪モノレールの全駅でホームドアの設置が完了となりました(上記リンク先にも記載あり)

 

■一部駅・一部時間帯の窓口インターホン対応(7月~)

2023年7月1日から、宇野辺駅沢良宜駅公園東口駅豊川駅の改札窓口が一部時間帯においてインターホンでの対応となりました。

関連リンク:
2023年7月1日(土)より、4駅の改札窓口対応を一部時間帯のみインターホンで対応いたします。 | 大阪モノレール株式会社

 

■その他

ダイヤ改正(2月27日~)

2023年2月27日にダイヤ改正が行われました。

この改正では、利用客の減少により平日ダイヤの10時台~14時台、21時台~22時台の本数が10分間隔から12分間隔に変更となりました。

既に2021年12月のダイヤ変更で休日ダイヤ(概ね11時台~21時台)は12分間隔となっており、それが平日にも拡大された形となります(一方昼間の彩都線は本線に合わせる形で20分間隔→12分間隔に増便)。

その他、一部時間の列車の時刻が変更となっています。

なおこのダイヤ改正では、平日夜における万博公園駅での本線(門真市発)から彩都線への接続が改善されています。

関連リンク:
2023 年 2 月 27 日(月)大阪モノレールダイヤ改正について | 大阪モノレール株式会社

 

■列車扉 "手動扱い" 開始(12月20日~)

2023年12月20日から、始発駅・一部時間帯において3000系による列車扉の "手動扱い" が開始となりました。

対象駅:  大阪空港、南茨木(始発のみ)、門真市、彩都西
実施時間帯:  始発~7時、21時~最終列車

3000系での扉の "手動扱い" は2018年度冬にも行われていましたが、その後2019年度は(何故か)実施なし、2020年度以降は感染症対策による換気推奨で長らく行われていませんでした。今回5年ぶりの再開となります。

※ドアボタンを使用しての開閉操作はJR等の他社一般では "半自動ドア" と呼ばれていますが、ここでは大阪モノレール公式の案内に従って "手動扱い" と表記しています。

関連リンク:
列車扉の「手動扱い」実施について | 大阪モノレール株式会社



以上、こんな感じになります。

来年も新車や旧型車などの動向が気になるところです。


<メモ>
2024.01.18 
冒頭  編成一覧表に最新版へのリンクを追加
検査の項目  2111F  2024年1月 復帰確認を追記 
輸送人員10億人達成記念HMの項目  HM部拡大画像(3枚)を追加
2024.02.24
門真市制60周年記念号  関連リンク(動画)を追加。門真市駅コンコースでの記念展示の期間が動画概要欄に記載されていたため記事に追記