青リボン6858のブログ

鉄道、バス その他

バスコレ改造 近鉄バス0004(リエッセトップドア)

バスコレ改造で製作した近鉄バスのリエッセトップドアです。

近鉄バス 0004(リエッセトップドア)




模型製作期間:   2021.08~2023.03
主な種車:  バスコレ29弾 リエッセ(東武バスイースト)
主な加工箇所:   リア窓隙間埋め、車体細部の加工、塗装塗り替え

細かい部分の工作や塗り替えがメインのため、これまで作った車両と比べると比較的軽めの作業内容です。中断を挟んだため製作期間は長めとなりましたが…

 

実車について




形式:   KK-RX4JFEA
年式:   2000年
所属:   鳥飼営業所(導入時は松原配置だったらしい。下に貼る近鉄バス百科リンクも参照)

近鉄バスの鳥飼営業所にかつて在籍したリエッセです。トップドアで、黄色一色のカタログカラーが特徴でした。

晩年は免許維持路線の野々宮線(JR千里丘~野々宮~阪急茨木、廃止済み)で週1回のみ使用されていました(※野々宮線という名称は正式なものかどうか不明ですが、分かりやすいためここではこう表記します)

その他摂津市内循環バスにおいて、9006(エルガミオ7m車)の代走に入ることもありました。

2017年3月に野々宮線が廃止となり用途を失い(摂津市内循環バスも2017年1月から中型車での運用に変更)、しばらく鳥飼営業所に留置されたのち廃車となりました。

現在は防長バスに移籍しています(津和野駐在の貸切車 島根200あ212)。

関連リンク(防長バス好きのブログ様):

ameblo.jp

※この車両が元近鉄バス0004である根拠:
ブログ管理者さんからの情報、および車両外観の特徴から
(近鉄バスの2000年式リエッセでトップドアは0004,0005の2台のみ。0004は前扉上の足元灯及び扉横のスピーカーが設置されており(0005はどちらも無し)、防長バス212と一致するため)

 

なおこの0004は、以下の近鉄バス百科の記事によれば元々松原で貸切車として導入されたようです。そのためか行先表示器の設置は無くサボでの対応、車内はテレビモニター(※私の乗車時点では既に稼働せず)や補助椅子が設置されていました。

リンク(インターネットアーカイブ)
https://web.archive.org/web/20090124213803/http://kinbus.s41.xrea.com/car1/rx1.html

 

この車両は、

近鉄バスであまり多くないリエッセの "トップドア" (2ドアなら珍しくない)
・黄色一色のカタログカラー(しかも末期はかなり退色していた)
・元貸切で車内にテレビモニターや補助椅子あり
・行先表示器はなくサボでの対応

…と、特徴的な車でした。



個人的にはリエッセという車種自体に特別思い入れがある訳ではないのですが、この車両が使用されていた野々宮線は古くから運行されていた歴史のある系統で( "十一"、"二階堂" など、住所から消滅した地名がバス停に残っていた)、面白い路線であり印象に残っていました。

また0004は晩年鳥飼において、9006と共に計2台のみの小型車としてコンビのような存在でした。

相方の9006は製作済みだったためそれと一緒に並べたいと思い、またバスコレ29弾でリエッセトップドアが発売されたため比較的作りやすいという点から、0004を製作することにしました。

以下工作の内容です。

 

種車・主な加工箇所

種車は前述の通り、バスコレ29弾のリエッセ 東武バスイーストを使用しています。
製作する0004と同様の "トップドアかつ非常口なし" は、バスコレでは29弾の東武バスイーストのみが該当します。

加工箇所は少なめです。

・リア窓の隙間埋め
・側面前方下部 ウイング状部分を控えめに
・側面ウインカー等削除
・タイヤカバー、足元灯、側面スピーカー等の細部パーツ
・塗装
・内装加工



種車東武バスイースト

 

■塗装剥離

これまでのバスコレ加工と同様、この車両の工作時もライト部分の再塗装が面倒だったため(リエッセのライトの再塗装さえ避ける面倒くさがり屋)、その部分を残してうすめ液(orペイントリムーバー)を綿棒に付け塗装剥離をしました。

注意:  うすめ液(やペイントリムーバー)を使用する場合、模型の浸け置きはできません(ABS樹脂の場合車体が崩壊します。やったことないですが)。うすめ液等で可能なのは綿棒で車体をこするといった、あくまで短時間の接触のみです。
ただしうすめ液等+綿棒の短時間の接触でも、車体が破損する場合があるようです(特にABS樹脂が使用されている最近のバスコレ製品)。
私のこれまでの工作では、ABS樹脂の製品でもこの方法で破損したケースはほぼ無く(肉薄のエルガミオで1回のみ)、問題は無いと想定していましたが、うすめ液+綿棒でも破損例があるそうなのでその旨を記載しておきます。

ただし塗装を落とした時点では車体ロゴマークの印刷が凹凸として表面に残っていたため、ペーパーで整えてフラットにしています(IPAを使えば塗装が綺麗に剥がれるはずなので、こういった処理は不要と思います)。

 

■車体の加工

■後面窓・車体の隙間埋め

※撮影用に弘南バスを使用していますが、種車にした東武バスイーストも同様です。

左: 今回改造した0004、右: 製品そのまま(29弾 弘南バス)

今回の改造で最も手間のかかった部分です。

バスコレのリエッセは、後面の窓ガラスと車体との隙間が大きく目立ちます(リエッセが初発売されたミニバス編1弾は、時期的には8弾〜9弾に該当。それほど古い訳でもないんですが…)。29弾においてもこの点は改善されず… です。

流石に気になるので、加工することに。

なお他の方の作例ではポンチョのフロント・リアを移植する方法もあるようです(おでこさんの投稿)。


ただ今回はリエッセの車体・窓ガラスをベースに進めてみました。



初めに窓ガラスパーツのバリを取り除きます。リエッセの後面窓は上部にバリのようなものがあります。まずはこれを取り除き、窓ガラスを上側へ寄せて車体との隙間を無くします。

その後車体側の隙間を埋めていきます。


タミヤのt0.1プラペーパーを貼り付け。下部は2枚重ね、左右は1枚ずつ使用しています。


プラペーパー貼り付け部分の凹凸をパテ埋め。

ただ…

当初は画像のようにラッカーパテを使用しましたが、パテ盛り→乾燥後にペーパー等で削ろうとすると、盛ったパテ全体がポロポロと剥がれてきました(数回パテ盛りをやり直しても同じ結果に)。

どうやら接着剤を使用した部分に対しては、このようなラッカーパテは粘着力が弱く向いていないようです。

ということで、新たにパテを購入。



WAVEの黒い瞬間接着剤です。黒色で使用箇所が視認しやすく、切削性も良いためパテのような使い方ができます(もちろん通常の瞬着としても使用可能)。


この黒瞬着を盛っていき、カッターやペーパーで削って整えました。瞬着なので剥がれずにくっついてくれます。ただ、(強度がある点と引き換えで)ラッカーパテと比較するとやや削りにくい面があります。


塗装をした完成後の姿。

塗装後に思ったことですが、バスコレのリエッセは後面~側面のコーナー部が角ばっている印象があるため、ペーパーで軽く丸めた方が良かったかもしれません。

※前面窓にも多少の隙間はありますが、後面ほど著しいものではないと思ったため、特に加工はせずそのまま使用しています。

 

・後面窓のガラスについて

バスコレのリエッセの後面窓は、(上の画像を見ても分かるように)内側に行先表示器のモールド?があります。今回制作する0004は行先表示器が無いので、正直違和感があります。

このモールドを裏側からカッターやペーパー等で削り、コンパウンドで磨けば自然な姿になると思います。

ただし、今回はそこまでやる気がなかった作業に手間がかかるのと、この部分は完成後でも作業ができるという点からそのままにしています。

 

■側面前方下部 ウイング状部分



バスコレのリエッセは車体側面前方の下部(バンパーコーナー部〜前輪にかけて)がウイング状になっています。ただし今回製作する0004の実物画像を見ていると、それが弱いように見えました。

そのためカッターやペーパー等で削って調整しました。ただし、右側面(運転席側)は弱くしすぎてしまった気もします(→ネット上の画像(google画像検索))。

そしてこの部分に関してもう1つ。


(前扉ステップが斜めに見えるのは黒色の印刷がずれているため)


バスコレのリエッセは、前扉の下辺(ステップ部分)がホイールベース間の車体下辺とほぼ同じ高さになっています。それに対して0004は扉部分がやや高くなっています。

(先のウイング形状含め)同じリエッセでも車体細部が異なる場合があるのかもしれません。

ただ今回の工作では、この部分が違っていても実物のイメージを損なうことはないと思い、また加工に手間が掛かるためそのまま製作することにしました。

 

■車体細部の加工

■車体側面 ウインカー等


※トランク取っ手は削った後パテ埋め処理をしています(グレー部分)

バスコレ製品には車体側面の前輪後ろにウインカーがあります。また左側面のホイールベース間にはトランクカバー?を開ける取っ手があります。

これらはいずれも近鉄バス0004には無いので削除しています。

 

■屋根上アンテナについて



近鉄バス0004は、屋根上にアンテナが設置されていました。元貸切車で車内にテレビがあったので、その受信用ではないかと思います(※推測)。

このアンテナは0004の特徴であるため再現することに。

しかしバスコレでアンテナを作るとなると、耐久性の面で問題があります。かといって屋根と一体で再現すると、プラレールパンタグラフのような玩具っぽい感じになってしまいます。

そもそもバスコレではサイドミラーやアンテナ類は当然省略されているため、0004だけアンテナを再現すると逆に違和感が生じてしまいます。


そこでかなり悩んだ結果、基部のみを再現することに(タミヤのt0.2透明プラ板を使用)。省略でも良いですが、そうすると0004の特徴を完全に無視してしまうことになります。

これはリアルかどうかというよりも、"この車両の屋根上にアンテナがあることを製作者が把握していて、それを再現するために何かしらの努力をした" ということを示す意味合いが強いです。そもそもこの基部の形状すら不正確な気もします。

 

■タイヤカバー


0004は他の近鉄バス車両と同様、左後輪に巻き込み防止のタイヤカバーが付いていました。リエッセにタイヤカバーが付いているのは珍しい気がします。



このタイヤカバーも再現。タミヤのt0.2透明プラ板を使用しています。
タイヤカバーの部分だけ黄色の塗装が濃い目になっているのも再現。


下部両側サイドの斜めに切り落とされたような形状も一応再現している… つもりです。

 

■その他 車体細部


前扉上部には足元灯を取り付け。

当初は省略するつもりでしたが、私の今までのバスコレ改造では一部を除き再現しているのと、足元灯は0004の特徴である(実車編で書いたように、同じ2000年式リエッセトップドアでも0005は足元灯がない)ため、再現することにしました。

タミヤのt0.2透明プラ板を使用しています。ペーパーで軽くダラしましたが、それでも角張った感じでいかにも "後からプラ片を取り付けた" という雰囲気になってしまいました(リエッセは車体が丸みを帯びたデザインのため特に)。

その他、前扉付近にあるスピーカーをタミヤのt0.1プラペーパーで再現しています。

※サボについては表記類のところで後述します。


後方にあるバックカメラについてもタミヤのt0.2透明プラ板を使用。

単に接着するだけでは耐久性に不安があるため、車体側の取り付け部分を削って平面状にしてから貼り付けています。

 

■パーティングライン、屋根上処理


パーティングラインはペーパーで消しています。※これまでの加工でも行っていましたが、書くほどのことでもないと思い記事では省略していました。

今回はペーパー処理のみでは不十分と思ったため、パテ埋めも行っています(クリーム色のラッカーパテ)。

その他屋根上に数箇所あるポッチ(おそらくプラ成形上必要なもの)もペーパーとパテで平らにしています。画像では分かりにくいですが…

※黒く見えるものは黒瞬着で取り付けたアンテナ基部とバックカメラです。

 

■窓ガラス取り付け部 車体の加工


(分かりにくいですが画像はテーパー状に加工した後)

これは必須ではないですが、リエッセは側面窓が嵌る車体裏側をテーパー状に削っておくと、窓パーツの着脱が行いやすくなります。※当然ですが車体を傷付けないよう注意

特に今回は、後述するように側面窓の窓枠を銀色に塗装しており、パーツ着脱時に窓と車体が擦れてせっかくの塗装が落ちてしまうのを防ぐため、この加工を行っています。

 

■塗装

塗装は筆塗りで行いました。
塗料は近鉄バス6858の時と同じものを使用しましたが、黄色については白を多めに使用して薄い色合いにしています。

調色
:   Mrカラー 80番 コバルトブルー、 赤色(少量)、白色(少量)
:   タミヤカラー XF-3 フラットイエロー、白色、黄緑or緑(ごく少量)

※メーカー・詳細を記載していないものは任意のその系統の色を使用
※Mrカラー 80番 コバルトブルーは光沢ありのため、塗装後にデカール保護も兼ねて艶消しクリアを吹く必要あり



0004の黄色塗装は末期にはかなり退色しており、その上部分的に再塗装が行われてちぐはぐな姿になっていました。同車の外観上の大きな特徴だったため再現しています。

・側面後方の模様について

特徴的なのは側面後方の模様です。KN模様が無い代わりに、これがかなり厄介です。
初めはデカールで再現しようと思いましたが、

(透明ベースを使用):  車体の地の色(黄色)が透けてしまう、
(白色ベースを使用):  長方形に切り出す場合、デカールの黄色と車体側の黄色で色調を合わせるのが難しい、かといって模様部分のみ切り出すのはサイズ的に困難

という問題があり、そしていずれの場合も多少の厚みが生じてしまいます。

筆塗りでどのぐらい複雑な模様までできるのか試してみたいというのもあり、マスキング+筆塗りで塗装することにしました。

以下がその手順です。


まずは青色を塗装します(黄色から先に塗ると、模様の周囲を囲うようにマスキングする必要が生じるため)。

乾燥後、バスコレの車体にキッチンペーパーを貼り付け、パネルラインや後輪の位置を確認しながら模様を描いていきます。その後キッチンペーパーは剥がします。

透明プラ板を用意し表側にマスキングテープを貼り、プラ板の後ろ側にはそのキッチンペーパーを貼り付けます。※透明プラ板は不要かもしれない

透けて見える模様をマスキングテープ上でなぞって線を引き(…と書いているが、実際にはマステの表面は滑りやすくスムーズに線は引けない)、その線に沿ってマスキングテープを切り出し、車体に貼り付けます。


これで地獄のマスキング完了です。
これを左右貼り付けて、あとは黄色を塗装します。

※この方法が良いとは思えません(作業した本人より)。あくまで自分はこうした、という手順を書いています。

・模様のデザイン

リエッセカタログカラーのこの模様は、見た感じ下の図のようなバランスがあるようです。作成する場合はこれを意識すると良いかもしれません。リエッセのカタログカラーを作る人なんて他にいるのか…?

※実物のバスを真横から撮影し、それをデータに落とし込んでデカールを作成するのが最も楽な方法かと思います。



■表記類



車番や社名表記などはデカールで作成しています。表記類は実物の退色した状態を再現するため、薄めの色合いにしています。

なお前面の車番についてはサイズが非常に小さいため、(デカール自体は作成したものの、貼り付けは)省略しています。


今回、デカールハイキューパーツのデカール用紙(インクジェット用)を使用しています。

この車両の製作時、元々は(これまでのバスコレ改造でも使用していた)ケイトレーディング社のミラクデカールを使うつもりでした。ただ印刷後のクリア吹き付け作業に失敗してしまい、予備のデカールも無く追加で購入しようとネットで調べたところ、生産終了になっていると判明。代替のものを探してハイキューパーツのデカールを購入した、というものです。

サイズはA4ですが大きく使いづらいためA5にカット、印刷後のクリア吹き付けは缶スプレー(本来はエアブラシ)を使用しています(※いずれも非推奨)


BOCHOロゴが目立ちますが、防長バス用のデカールもこのとき一緒に作成しました

このハイキューパーツのデカール、実際に使用してみると滲みが少なく、綺麗に印刷ができました(上の画像はクリア吹き付け後のもの)。今まで使用したデカールの中では一番良いかもしれません。

なお出入口表記はトレジャータウンのインレタを使用しています。

・前扉ステッカー類


前扉付近には様々なステッカーが貼り付けられていました。

雑多に貼り付けられたこのステッカーは0004の特徴であったため再現しようと思いましたが、他のバスコレでは(製品・自作問わず)このようなステッカーは省略してあり、(前述のアンテナと同様に)違和感が生じてしまいます。

結局、車椅子表示(これは車椅子対応の意味ではなく、折り畳んで乗車して下さいと小さな文字で書かれています)ICカード対応ステッカーのみ再現することにしました(+日本バス協会のステッカーは他の車両への貼り付け分を含めて後でまとめて作成する予定に)。

しかしデカールの印刷時にこの部分だけが滲んで失敗してしまったため、結局貼り付けずに無しとしています。

・行先パウチ



0004は行先表示器が無いため、営業運行時は前面窓部分に行先の書かれたパウチが置かれていました(※側面サボについては後述)。また前面・後面窓の内側には、 "路線バス" と書かれた紙が貼られていました。

これらは(過去のバスコレ改造でも使った)EPSONフォトマット紙を使用しています。ペーパークラフト等に使用する普通紙より厚めの用紙で、滲みが少ないのが特徴です。デカールと比較すると安価でやり直しがしやすい、クリア吹き付けが不要で作成しやすい利点があります。

ペイントで作成したものを印刷し、貼り付けています。

・ナンバープレート

ナンバープレートについても、フォトマット紙に印刷したものを貼り付けています。厚みがあるため用紙の下の層は剥がして薄くしています(ナンバープレートについてはデカールを使った方が良いかもしれない)

データはミニカー用ナンバープレートを作成できる個人サイト(※既に閉鎖)で以前作ったものを元に作成しています。

 

■サボについて


側面の行先サボはフォトマット紙を貼り付けています。

初めはサボの枠をプラ片で作成し行先サボを貼り付けようかと思いましたが、模型のサイズではどうしても枠が太くなってしまう可能性があり、またサボを貼り付けた場合に枠とサボ表示との間で隙間が生じ、外観を損なってしまう懸念がありました。

そのため枠部分とサボは一体で作っています。

なお30番の行先サボは上下方向のサイズが小さく、上の方に "余白" (サボの台座部分)が生じていました。この部分は紙の表面の層を剥がして薄くし、アルミホイルを貼り付けて再現しています。

余談:


実物の野々宮線サボの裏側は、かなり昔に運行されていた鮎川循環となっていました。

■窓ガラス


0004の側面窓ガラスは銀サッシ、種車東武バスイーストは黒サッシのため、黒を落として銀色で塗装。

また右側面の運転席窓上部の横長の窓は、実物では黒っぽいスモークになっていました。エヌ小屋の室内灯用ダークフィルムを裏から数枚貼り付けています。

 

■内装

内装はトップドア・1+2列席を再現しています。


製品は前中扉用の1+1列配置で、左タイヤハウス後ろ〜中扉間がロングシートとなっています(トップドアでも内装は共通パーツ)。

内装とはいえ窓越しに目立つので、加工することに。


中扉のステップ部分とロングシートを削り、プラ板で床埋め。過去の改造で余った内装パーツから座席を持ってきました。

2列席でも独立して1+1としていますが、これは元の座席を活かす他、実物の0004の座席が1席づつ独立したハイバック仕様だったため、(その再現までは省略するにしても)それに近い雰囲気を出すためのものです。

なおバスコレのリエッセの座席は大型車や中型車と比べるとサイズがやや小さいようで、側面等を削ってサイズを合わせました。


その後塗装。座席部分の青色はタミヤのX-16パープル、XF-8フラットブルー、XF-2フラットホワイトを使用しています。

運賃箱は白色で塗装しています。過去の近鉄バスのバスコレ改造では鳥飼の旧運賃箱(ICOCA対応前)をイメージして上部を水色で塗装していましたが、0004は初の乗車が2015年と現行運賃箱への移行後だったため、その姿で再現しています(本当は上部がグレーですがそこまでは省略)。

なお内装をトップドア仕様にする場合、左側面の窓ガラスパーツの下部が嵩上げした床と干渉するため、ガラスパーツ下部を削る必要があります。

 

ということで


過去に作った9006と並べてみる


近鉄バスのバスコレ(主に改造品)
※右2台は市販品で行先を変えたのみ。ブルーリボンⅡはモデルの八尾の車番そのまま。

個性的だった0004のリエッセトップドアが完成しました。小加工・塗り替えのみとはいえそれなりに手間のかかった工作ですが、このおかげで鳥飼の車両のラインナップが一つ増えました。

(今回作った近鉄バスは都市部の事業者ですが、)リエッセは田舎の風景にもよく似合うので、地方の事業者のものを作ってみるのも良いかもしれません。

他にも製作途中のバスコレが色々あるので、作っていこうと思います(ブルーリボンシティワンステ等)。

 

リンク

製作時参考にしたリンクです(一部)

バスコレ パーツ構成一覧表(#展示品は手塗りサンプルです)
dc-crafts.main.jp


<メモ>
2024.01.12  塗装剥離の注意点(赤字部分)  うすめ液+綿棒でも破損例があることを追記