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鉄道、バス その他

バスコレ・ポポンデッタ エアロキングの比較

少し前にバスコレとポポンデッタのエアロキングを購入したので、その簡単な比較です。


左がポポン、右がバスコレ

■製品

バスコレ:
  三菱ふそうエアロキングコレクションⅡ 西日本ジェイアールバス
  ※ポポンデッタの開封売りで購入
  (定価(税込):  2200円(ポポン開封売りで3300円))

ポポンデッタ:
  三菱ふそうエアロキング 西日本JRバス 東海道昼特急
  (定価(税込):  2640円 (+別売り電池))

バスコレは西日本ジェイアールバスの青春エコドリーム号、ポポンデッタ製品は同じく西日本ジェイアールバスの昼特急号を購入しました。
(上記の商品名で "ジェイアール" の表記でカタカナとアルファベットが混在しているのは、それぞれの商品名がそうなっていたためです)

■外観

※バスコレの方は前面窓ガラス内側のピラーを一部黒く塗装し、内装パーツの外から見える一部箇所の塗装を落としているため、その点製品状態とは異なります。→前面ピラー塗装についての詳細画像

まずは全体画像です。
"eco dream" のロゴがある方がバスコレ、ロゴがなくサイドミラーの付いている方がポポンです。

(以下4枚 クリックで拡大)

前面(左がポポン)


左側面(下がポポン)


右側面


後面(左がポポン)

車体の造形はどちらも良いと思います。エアロキングらしい雰囲気がします。

バスコレ以外でのNゲージスケールのバス模型というと、造形がいま一つ(モールドが甘い、実物に似ていない、オーバースケール…)なものが多い印象ですが、この製品はよく出来ていると思います。

なおポポン製品はサイドミラーが付いています。

塗装はバスコレとポポンで色調に若干の違いがありますが、並べたら分かる… 程度のものです。
(ベースの白色はバスコレがややアイボリー寄りでポポンは白、青色はバスコレが鮮やかなブルーなのに対しポポンはほんの若干緑掛かった色、ピンクはポポンが少し濃いめ... ですが、どちらも大して変わりません)

ナンバーや社名、ロゴなどの印刷はどちらも綺麗になされています。


ポポンはNBAやフリーWi-Fiのステッカー(出入口扉の窓部分)が印刷されていて賑やかです。


前面窓ガラスは、ポポン(左)は1階と2階で分割(間の細長い部分は車体側成型)、バスコレ(右)は1〜2階で1枚のパーツです。


車体側面の蓋(給油口?)はバスコレはモールド、ポポンは印刷表現。ただ黒色の線での印刷なのでちょっと浮いた雰囲気です。

タイヤは… パッと見の感じ(ホイールとタイヤの大きさのバランス等)はバスコレの方が良さそうです。


後面の非常口もポポンは印刷。印刷表現は実物での位置が違っていても対応しやすい反面、どうしてもチープな印象が生じてしまいます。

一方でバスコレは非常口がモールド表現。ただバスコレのプロトタイプである744-8985はリアの非常口が中央にあるようで(4列シートのため)、模型はその点異なっています。これはこれでモールド表現が不利に出てしまっている例です。

理想は "モールド表現で位置によって金型作り分け" なのでしょうが、そうするとコストがかかります。昨今様々なものが値上がりしていて模型も例外ではない中、更なる上乗せをした際に受け入れられるのか… そして仮に再現したとして、バスコレ購入層の中でこの細かい所に拘る人がどのくらいいるのか… という問題でしょう。

またポポンの方はウインカーの内側に点灯対応のブレーキランプがありますが、プリズムの上下方向が大きめではみ出ており、非点灯状態では雰囲気を損なっています。

その他、ポポンはバックカメラがモールド表現で立体的になっています(バスコレは印刷)。


エンジングリル部分はバスコレが(通常通りの)凹モールドなのに対し、ポポンは凹モールド+メッシュ表現となっていて、かなりリアルです。


2軸の後輪の間にある車体から垂れ下がった部分(何と言えば良いのか…)。

バスコレ(手前)は車体とほぼツライチ、ポポン(奥)はやや引っ込んでいて(シャーシ側成型)、角度も下を向いています。実物写真を見た感じではバスコレの方が近い気がします。


屋根部分。
屋根はバスコレ(下)が平らで、ポポン(上)は継ぎ目やリベットの凹凸が再現されています。ポポンの方が凝っていますが、他のバスコレ車両と大量に並べる場合は細かい表現のないバスコレの方が仕様が揃っていて良いかもしれません。

ポポン製品に関して… 気になった点


(※クリックで拡大)

上がポポン、下がバスコレ。
ポポンは車体の裾が若干拡がっているように見えました(個体差あるかも)。

■ライト点灯

ポポンデッタ製はライト点灯のギミックがあります。この製品の目玉かと思います。

別売りのボタン電池(SR927×2個)を使うかポポンデッタの給電ケーブルを使用して点灯をします(給電ケーブルは車両底面に挿して接続するため固定レイアウト向きと思います)。電池を購入して組み込みます。


シャーシ部分。中央左がケーブル端子、右がスイッチ、右端(タイヤの後ろ)が電池スペース。

点灯状態。


左がポポン


位置を間違えましたが右側がポポン

正直、明るい環境ではあまりよく見えません。

 

続いて部屋を暗くしてみました。




(道路はトラコレ?に付属していたシート)

結構良い感じです。ヘッドライト、テールライトの明かりが路面に反射して夜の雰囲気が出ています(ライトの明かりはボード上に直接置いても反射する)

工夫次第では結構映えると思います。例えばジオラマで高速道路を作り、バスを何台も並べてライトを点灯させたりすると "夜の高速道路" の雰囲気が出そうです。

(なお、製品は窓ガラス等へのライトの光漏れが若干あります)

■まとめ

(記事中に書いた通り、)バスコレ以外のNスケールのバス模型というと、造形などの面で精巧とは言えないものも多くありましたが、ポポンデッタのこの製品はそれなりに精巧でよく出来ていると思いました。

そしてライト点灯については、工夫次第でかなり活用できるかと思います。反面、テールライトプリズムのはみ出しなど、ライト点灯ギミックにより非点灯時のリアリティが損なわれている部分もあります。

ライト点灯はバスコレにはない機能(一部の動力ユニット除く)なので、これを活用してジオラマを作ったりするにはポポン製品は良いかと思います。

ライト点灯を抜きにした車体の仕様や再現具合についてはここまで載せた通りですが、1つ書くとすれば、従来から所有しているバスコレと並べたい場合は(細部の表現方法が揃っている)バスコレ製品を買った方が良いかもしれません。

以上、こんな感じです。