北海道旅行の2日目です。
この日は札幌から特急に乗り、日本最北端の地 宗谷岬へ向かいました。
1日目↓
2日目 8/15(火)
前日より札幌すすきののアパホテルに泊まっています。
この日は6時頃起床。
身支度をして、6:50頃ホテルをチェックアウト(朝食はこれから乗る特急の車内で摂ります)。
1階のコンビニでおにぎり1個(特急車内でお腹が空いた場合の昼食)を買い、地下鉄で札幌駅へ。
地下鉄 東豊線 栄町行き
豊水すすきの 6:59から数分遅れ → さっぽろ 7:03から数分遅れ
乗車車両: 9318
豊水すすきの駅入口
さっぽろで下車、JR札幌駅へ。東豊線さっぽろ駅からJR札幌駅は少し距離がありました。
稚内へ
券売機で白石までの切符を買い入場(1日目で書いた通り重複区間の精算分)。特急宗谷で稚内へ向かいます。
宗谷は札幌~稚内間を函館本線・宗谷本線経由で結ぶ特急列車です。所要時間は約5時間。これでも昼行の特急列車の所要時間として日本一ではないという…
1日に下り1本・上り1本が運転され、下りは朝に札幌を出発、昼に稚内へ到着します。今回はこの下り列車と、復路で上り列車に(途中の深川まで)乗車しました。
札幌駅の電光掲示板。
特急宗谷 稚内行き
札幌7:31(定刻7:30) → 稚内12:42
乗車車両: キハ261-104
列車が入線。車両はキハ261系の6両編成。青い先頭部分がJR北海道の特急らしいです。駅では他に写真を撮るマニアがいました。
席は最前列、通路側は(予想通り)空席。
札幌出発から約10分後の車窓
出発すると札幌近郊の景色がしばらく見えた後、田園風景に。途中の駅で普通列車を追い抜いて(or行き違い)行きます。
(3枚目はスマホ撮影)
車窓からは田んぼの他に牧場なども見え、北海道らしい印象です。大阪は台風通過で大変なことになっていたようですが、北海道は晴れていて良い天気でした。
車内で朝食の菓子パン(前日夜に購入)を食べました。
最前列なので人が通る度にドアが開き、少々落ち着きません。テーブルも小さめです。座席が選択可能なら自分では選ばないであろう席です(普段のネット予約ではシートマップを利用していますが、今回は窓口での切符購入のためそれが出来ず)。
途中の景色。
その後旭川も通りましたが、"昔家族旅行で来た場所か…" と思い出しました。
旭川出発後、エゾシカ等の野生動物が出没する区間のため急ブレーキを使用する場合がある、という旨の放送がありました。
さて、旭川から先へ進んだ区間(停車駅で言うと和寒~士別間)で走行音を聞いていると、レールの音のテンポが速く感じました。
そこでレールの継ぎ目の通過音から速度を計算してみました。
継ぎ目11回分を8秒で通過、レール1本は25mなので、25×10=250m、250m/8s=31.25m/s=112.5km/hとなり、それなりにスピードが出ていました。
GPSから速度を算出するアプリなどという高尚なものは使っていません。
途中の景色。
北へ行くにしたがい田園風景・牧場などが増えていきます。牧場で牛が放牧されているのも見えました(一瞬なので写真には撮れず)。
美深~音威子府間でレールの音を聞いていると、スピードが先ほど計算したときよりやや遅めに感じたので、再び計算してみました。
継ぎ目11回分を11秒で通過、25×10=250m、250m/11s=22.73m/s=81.8km/hとなり、スピードは落ちていました。
空が綺麗です。
5時間も乗車していると途中眠くなりましたが、寝ると勿体ないのでガムを食べました。何やってるの…
途中、天塩川沿いでは徐行運転をする区間がありました(糖南~雄信内)。景色が特別良い訳でもなかったので、よくJR西日本がローカル線で行っている安全のための徐行かもしれません。
列車は北へと進んでいきます。
風車が見えました。このあたりは風力発電に向いているのかもしれません。
稚内へ近づくと、田んぼや牧場にもなっていない、草の生えた土地が見えました。北海道らしいです。
長時間の乗車も終わりに近づいてきたところで、車窓に利尻山が見えました(案内放送、徐行運転あり)。
稚内到着の数分前。市街地が広がる街中の風景です。
札幌から約5時間で、12:42に稚内着。大阪から鉄道だけで稚内まで来ました。
現在の稚内駅ののりばはシンプルな1面1線。列車からは多くの観光客が降りて駅名看板などを撮影していました。
日本最北端の駅の標示。
宗谷岬へ
稚内駅から宗谷岬までは距離があるため、路線バス(宗谷バス)で移動します。
稚内駅周辺で昼食を食べようかと思っていましたが(朝買ったおにぎりは結局食べず)、時間の余裕が無くなったのと、それほどお腹が空いていなかったので後にしました。
駅前バス乗り場と宗谷バス。東急バス塗装の車両を数台見かけました。車体をよく見ると何かの表記類を消した跡があったので、東急バスからの中古をそのまま使っているのでしょう。
なお地方のバス会社では、都市部から導入した中古車両をそのままの塗装で使う例がいくつか見られますが、いずれも元事業者とは何かしらの資本関係があります。
(例) 近鉄バス →明光バス、防長交通(近鉄グループ)、 国際興業 →岩手県交通、山梨交通(国際興業グループ) など
宗谷バスも東急バスと何か関係があるのかもしれません(→後で調べたところ、2009年まで東急グループだったようです)。
バス案内所のコインロッカーに荷物を預け、バス乗り場へ。
※写っているバスは別の行先の便(札幌行き高速バス)
ただ乗り場では多くの観光客が列を作っていて、座れるかどうか怪しくなってきました。
宗谷バス 天北宗谷岬線 中頓別ターミナル行き
稚内駅前ターミナル13:20 → 宗谷岬14:13頃
乗車車両: No.596
バスが来ました。東急カラーではない宗谷バス塗装の車両です。
バスは結局混んでいて座れず。これで宗谷岬まで50分は辛いですが、バスの本数が1日4往復のみと少なく、後の便に乗ることは出来ないので仕方がありません。
13:20に稚内駅を出発。
市街地を抜けた後は海沿いを進みます。海や稚内空港が見えました。
途中の景色。変な写真ですが、混雑するバスから何とか外を撮ろうとしたのが分かるかと思います。
稚内駅から約50分、ようやくバスを下車。
他の多くの乗客はバスの往復券を持っており、少し割引があるようでした。私は往復券があるのを知らず現金です。
ここは見方を変えて、地方のバスは経営が厳しいでしょうから、余分にお金を落とせて良しとします。
宗谷岬停留所。日本最北端のバス停です。
左の銅像は間宮林蔵(樺太が島であることを確認し、間宮海峡を発見した人物)
右手前はすみっコぐらしのコラボ看板
お盆なので宗谷岬は多くの人がいました。日本最北端の地の碑では記念撮影をする人が並んでいました。
最北端の地の碑(人のいなくなったタイミングで撮影)。
最北端の地から海を眺めます。潮の匂いがします。
鳥が飛んでいるのも見えました。
外は涼しく、上着を着てちょうど良いくらいです。
"宗谷岬"(曲名)が流れる音楽碑もありましたが、爆音で有名な津軽海峡冬景色のものとは異なり、音量は控えめ(というより普通)でした。
約30分滞在した後、再びバス停へ。本当はもう少し滞在したかったんですが、バスの本数が少ないので…
バスが来る10分ほど前に行きましたが、バス停には既に列ができていました。
なお混雑の見込まれるバス路線に乗車する場合、着席確率を上げる方法として "1つ手前のバス停に先回りして乗る" という方法がありますが(通勤時によく行っています)、今回はその1つ手前である "宗谷岬漁港前" バス停の位置が分からず、乗り損ねのリスクがあったため止めにしました。
宗谷バス 天北宗谷岬線 稚内駅前ターミナル行き
宗谷岬 14:55頃 → 稚内駅前ターミナル15:57頃
乗車車両: No.614
稚内駅~宗谷岬のバスは前述のように本数がかなり少なく不便です(今回乗車するのが稚内駅への最終便)。最悪座れなくても良いですが、何としても乗車はしなければいけません。
バスへの乗車はできたものの、やはり座れず。
バス待ちの列はバス停から約40m離れた交差点まで達していましたが、全員無事乗車できたようです。とはいえ往復共に長時間の立ち席は辛いものがあります。
混んでいるバスから海沿いの景色を見ます。行きと同様、混雑する車内から何とか撮った写真です。
約1時間で稚内駅に到着。
稚内駅周辺で
到着後は駅ビル内のお食事処 ふじ田で稚内ラーメンを食べました。遅めの昼食です。利尻昆布などの入ったラーメンです。
その後、稚内駅の周辺を歩きました。
日本最北端の線路の看板。
駅前ロータリーで、東急塗装の宗谷バス。
稚内駅舎と最北端の線路跡。気温は22.4℃でした。
反対方向を向いて撮影。稚内駅はかつて広大な敷地を有しており、線路のあった跡が地面にデザインされています。
駅から北へ歩きます。
途中水鳥(ウミネコ?)を見かけました。
見たかった北防波堤ドームへと向かいます。
北防波堤ドーム。これは稚内から樺太への連絡船・稚泊(ちはく)航路が運航していた頃、鉄道から連絡船へと乗り継ぐ乗客のために作られたものです。古代ローマ建築風の柱とドームが特徴的です。
一番奥まで歩くと北防波堤ドームについての説明板があります。かつて鉄道はこのあたりまで線路があり、ドーム部分に稚内桟橋駅があったそうです。ここまで線路が伸びていたとは意外です。
防波堤ドームは屋根のある場所のため、バーベキューをしているグループがいました(上の写真の3枚目)。
防波堤ドームそばの岸壁から海を見ます。かつてはここから樺太へと連絡船が運航していました。
画面右が南側。海の向こうに見える陸地は稚内市です。
岸壁から南西方向を。稚内市街地が見えます。
稚泊航路記念碑とC55-49の動輪。
先端部分では補修工事が行われていました。"防波堤ドームをなおしています" という文言は中々見ることがありません。
稚内駅へ戻ります。
コインロッカーから忘れずに荷物を取り出し、お土産を購入、帰りの特急に乗車します。ここは鉄道も本数が少ないので、これに乗り遅れると今日の宿泊地には辿り着けません。
深川へ
今日夜は深川に宿泊します。深川は北海道中部の街で、旭川から約25km西に位置しています。 明日は朝から留萌へ向かうため、その関係で途中地点の深川を宿泊地としました。
稚内から特急で南下します。
特急宗谷 札幌行き
稚内17:44 → 深川21:49
乗車車両: キハ260-5301
往路と同様、特急宗谷に乗車。車両はピンク色のはまなす編成。
17:44稚内発。夕食の駅弁を買い忘れましたが、朝に買ったおにぎりが1個あるのと昼食が遅めだったので問題は無いでしょう。
出発すると、往路と同じ景色が見えました。夕方の復路なので、周りの乗客は寝ていたりとリラックスした様子です。
駅間を走行中、途中何度か列車が減速しました。野生動物がいたのでしょうか。
その後暗くなり、外の景色は全く見えず。それでも真っ暗闇の中を進んでいくのは、明かりの全くない大自然の中を走っているという感じがします。駅などで街の明かりが見えると、都会に来たと感じます。
ブレブレですが、旭川駅
外も暗いので、車内で明日の予定について考えました。
昨日・今日とJRの特急に乗車し、すれ違う他の列車を見ていると、北海道の普通列車にも乗車したいと思いました。またせっかくここまで来たのですから、大部分が廃線になり一部しか残っていない(※詳細は3日目で後述)とはいえ、留萌本線への乗車をしたいと思いました。
座席のテーブルを出し、旅行の予定表やバスの時刻表を広げ、スマホで乗換案内や沿岸バスのホームページを見ながら一人作戦会議です。
留萌本線に乗車をしたいのですが、目的は(3日目で詳細を書きますが)あくまで沿岸バスの近鉄バス中古への乗車であり、それを優先します(深川出発を予定よりも遅くせず、留萌での滞在時間を確保する)。
色々考えた結果、早朝にホテルを出て留萌本線に1往復乗車、その後ホテルへ戻り(全長が短いので約1時間で戻って来ることができます)、ホテルの朝食を食べ、予定通りの時刻で留萌へ向かうことにしました。
稚内から約4時間で、21:49に深川到着。
結局おにぎりは車内では食べませんでした。変な時間に昼食を食べたせいでお腹が空かず…
深川駅の駅舎。地方の中規模駅でよく見られるデザインです。
宿泊する深川駅近くのラ・カンパーニュホテル深川へ。途中コンビニで夕食にミニ弁当を買いました。ホテルに着く目前で雨が降り出し、慌ててホテルへ向かいます。
ホテルへチェックイン、部屋へ入ります。時刻は22時を過ぎていて、今までの旅行のホテル到着としては遅めの時間です。他には4月の山口旅行で、仕事帰りに直接新幹線に乗車し現地入りしたときぐらい(ホテル到着は同様に22時過ぎ)。
※左は1日目のアパホテルでのもの
客室にはミネラルウォーターが手書きのメッセージと共に置かれていました。温かみがあります。
アパホテルのミネラルウォーターと並べてみました。どちらも大雪山の水を使用したミネラルウォーターですが、ラベルのデザインの違いで随分と雰囲気が異なっていました。
夕食に、(朝購入した)おにぎり1個とミニ弁当を食べ、0:20頃就寝。
3日目へ続きます。
bontan6858.hatenablog.com