青リボン6858のブログ

鉄道、バス その他

2022.05 GW 山陰・萩 (2日目)

山陰・萩旅行の2日目です。
この日は萩へ行き、防長バスのツーステップ車に乗りました。

1日目↓
bontan6858.hatenablog.com

5/02(月)

この日は出雲市駅からスタート。
6時起床。身支度をしてホテルを出て、駅へ向かいます。オタクの朝は早い…


出雲市→益田  特急スーパーおき1号

乗車車両:  キハ187-1012

出雲市駅から特急スーパーおき1号に乗車します。自由席の乗車位置には乗客が長い列を作っていました。

米子始発、新山口行き。2両かと思っていたら3両編成でした(1、2号車が指定席、3号車が自由席)。
6:49出雲市発。


車両はステップ無しのためホームとの段差があり、振り子車両で裾が絞ってあるため乗車時のすき間も大きく、足元をよく見ないと転倒しそうです。


内装は落ち着いた色合い(言い換えれば少し地味)。早朝のためか車内は空いていました。




出発してしばらくすると海沿いの綺麗な景色が見えました(小田~波根)。

去年夏に地すべりが発生し、並行する国道9号に路面変状が生じた影響で運休となり(当時の運休区間: 江南~田儀)、その時の旅行(※)で乗れなかった区間です。今回乗車して綺麗な景色が見られて満足。

※1日目でも触れた去年8月の旅行。当初は往路:やくも、復路:スーパーおきに乗車する予定だったものの、この影響で往復やくもに変更した。

この付近では列車が減速する箇所がありました。25km/hの臨時信号が見えたので、まだ影響が残っているのでしょう。

沿線は赤褐色の瓦屋根の民家が増えてきて、いよいよ山陰という感じに。列車内で朝食(菓子パン)を摂りました。


走行中レールの音を聞いていると、列車のスピードはかなり速い印象。エンジンの唸りもよく聞こえます。

キハ187は最高速度120km/hの振り子車両。コストカットの印象のある外観とは裏腹に性能は高いようです。正直今まで(外観の印象から)キハ187系という車両を甘く見ていました

こういう新たな発見があったので、この区間を特急利用にして良かったなぁと。

すれ違う普通列車はキハ120単行。JR西のローカル線でキハ120の単行… 何か存続が危うそうな雰囲気……


沿線に建物が増え、8:40に益田で下車。出雲市から約1時間50分。

益田は山陰本線山口線が乗り入れる駅で、スーパーおきはここから山口線に入って新山口へ向かいます。幹線である山陰本線は経由せず山口線を通るという…

乗り換え時間が約50分あったので駅構内を少し観察しました。

1番線横の貨物(or荷物?)留置線跡

1番線、跨線橋

2、3番線

ホーム上屋

 

益田→東萩  普通列車
乗車車両:  キハ47-1008

ここからは普通列車に乗車。山陰本線の中でも益田~幡生間は特急列車の運行がなく普通列車の本数もかなり減り(次の列車まで4時間空く時間帯もある)、いよいよ本格的なローカル線になります。

東萩行き、キハ40系の2両ワンマン(上の益田駅写真で2番線に停まっている車両)。山口のキハ40系は側面にLEDの行先表示器が付いているのが特徴です。


9:31益田発。車内は旅行客orマニアのような乗客が数人。



やはり海沿いの景色が綺麗です。

途中の駅でぽつぽつと一般人が乗ってきました。マニアでない一般の乗客が乗っているのを見ると少しほっとします。


コンクリートラーメン構造の惣郷川橋梁も通過。綺麗な景色ですが、当然橋の姿は見えません。余部橋梁と同様、橋を渡る列車を沿線から眺める方が良いかもしれません。橋を渡った後の宇田郷駅ではカメラを持った人が数人。


途中駅で対向列車とすれ違い。車両はキハ40系首都圏色ですが、よく見ると窓の下に広島色の亡霊が残っています。広島色が走っていた頃に来れば良かったと後悔。

ちなみに広島色の気動車自体は見たことがあります。祖母が津山線沿線で小さい頃よく帰省しましたが、急行つやま用に山口エリアから転属したキハ48が広島色のまま走っていました(のちに岡山色に塗り替えられた)。



赤褐色の瓦屋根が山陰という感じです。加えて黄色いガードレールが山口県らしいです。
…と思っていると、見慣れた黄色と青のバスが通過。防長バス近鉄中古です。山口に来ているのに一瞬大阪に戻ったような感覚に。


約1時間10分後、10:43東萩着。

到着したホームはかなり低く、ディーゼルカーのステップより大分低い位置にありました。

東萩到着後

これ以降の内容の関連リンク:  防長バス公式HP 路線図(萩営業所)
https://copilog.jp/bds_450441/views/detail/12
(※バグで見えない場合はリンク先ページ下部のPDF出力を押して下さい)


東萩駅の駅舎。何かTOMIXの詰所みたいなデザイン

東萩駅は萩の市街地から離れているので(山陰本線自体が街を大きく迂回している)、とりあえず市街地中心部の萩バスセンターへ向かいます。

ただ乗るバスを間違えました。道の駅阿武町・奈古駅前行き。せっかくなので道の駅阿武町まで乗ることに。


海沿いの景色を見ながら、道の駅阿武町に到着。多くの人で賑わっていました。

この道の駅は先ほど山陰本線の車内からも見えましたが、鉄道の駅(奈古駅)より道の駅の方が賑わっていたのが印象的でした。



海のそばへ。潮の匂いを間近で感じ取れました。

阿武町は日本海側の静かな町という印象でした。まさかGW後にこの町が変な形で有名になるとは思いもせず…

再びバスで引き返します。(萩バスセンター経由)萩商工高校前行き。来たのは近鉄バス中古のブルーリボンシティ

元車番は分かりませんが、ビルトインクーラーで乗降ドアの上部に凸凹のあるタイプだったので、もしかすると近鉄バス時代に茨木で乗った車両かもしれません。かつて大阪を走っていたバスが、都会を離れても地方で静かに余生を過ごしているのは嬉しいことです



萩バスセンターで下車。

萩バスセンターは初めて訪れます。初めてその名前を聞いたのは、数年前徳山へ行ったときに利用した山口~大阪・京都の夜行バス(カルスト号)の行先。それ以降、ネットやSNSなどで何度か写真を見ましたが、今回初めて現地へ行きました。



(写真逆光ですが…)
大きな屋根の下にプラットホームが何本か並んでいて「駅」のような感じ。写真右側の建物内には案内所と待合室があります。萩近鉄タクシー防長トラベルの営業所も隣接しています。

今風ではない年季の入った感じで、昔から変わらぬ佇まい…という雰囲気です(昔がどんなだったかは知りませんが)。


しかしよく見ると字のバランスがおかしな気が… 萩バスセソター…?


待合室に入るとバスの時刻や運賃表が大きく掲示されていて、地方のバス乗り場という印象です。

そもそも一つ思ったのが、都会ではバス乗り場というと駅前のロータリーにあるイメージで、駅から離れた場所にバス会社が独自にバスセンターを持つというのが見慣れない形態に感じました。駅が市街地から離れている等の事情があるんでしょうが…

さて、ここからは旅行の目的の旧塗装・ツーステップ車に乗るため、古い車両が入る吉部(きべ)行きのバスを待ちます。

防長バス旧塗装に

※2022年11月現在、防長バス旧塗装は全廃となっており現存しません (3356, 29(この2台は萩), 45(秋芳駐在)が廃車となったため)。以下に記載している内容は2022年5月時点でのものです。


防長バスの旧塗装(左)とノンステ・ワンステ用の新塗装(右)。いずれも2018年。(※写真クリックで拡大)

2022年現在では残り僅かになってしまった防長バスの旧塗装・ツーステップ車。今回の旅行は当初、「山陰本線全線乗車をしに行く」とは決めていたものの、途中でどこへ寄るかは全く考えていませんでした。しかしある日、Twitter防長バスの29(萩のエアロミディツーステップ)の写真を見かけて、防長バスの旧塗装について思い出しました。

5年くらい前に(近鉄バス中古目当てで)初めて徳山に行って防長バスに乗ったとき、沢山の旧塗装・ツーステップ車が走っていました。あの塗装をまた見たい、もしかすると旧塗装を見るのはこれが最後になるかもしれないから見納めをしたいと思い、ツーステップが残っているエリアの一つの萩へ行くことにしました。


古いバスセンターながら、待合室には便利な情報案内ディスプレイがあります。
下段の方の循環バスの時刻が7時台、8時台とバグっているのは謎です。また中段の「東萩駅方面」と表示されているバスの中には東萩駅を通らないものもあります。


14:10発吉部行き。来たのは日野RJツーステップ車の3356。これに乗車しました。乗客は僕以外にお年寄り数人。


市街地を抜け山道や農村地帯を走り、約40分で終点吉部着。


下車して写真を撮り、折り返しのバスに再び乗車。

運転手さんとも少し話しました。
(僕が折り返しのバスに再び乗った点などから)「バスが好きで乗りに来たのか?」と。どこから来たのか聞かれて大阪から来たと言うと「そんな遠いところからよく来てくれた」と、遠方からの者を温かく迎えて下さいました。



(※写真クリックで拡大)

防長バス 3356>
トップドアのRJ。既に書いた通り数少ない旧塗装・ツーステップ車。側面窓は二段式。車体側面に日野自動車の広告があるのが特徴です。

(2022.12.25追記)
車両についての詳しい説明は以下の記事に分離(+内容を追加)したので、以下のリンク先を参照下さい。

bontan6858.hatenablog.com

 


同じ経路で帰ります。
約40分乗車し、萩バスセンターまで戻りました。


下車後

バスセンター近くの商店街

この後は周辺をぶらぶら歩いた後、防長バス萩営業所を(敷地外からちらっと)見てみようと、営業所最寄りの萩商工高校前行きのバスに乗ることに。来たのは近鉄中古の2ドアリエッセ。
そういえば防長の2ドアリエッセ、近鉄バスでは全く乗ったことがないのに防長バス近鉄中古では(徳山で)何度か乗っているという… (近鉄バスでもトップドア・黄色一色の0004なら乗ったことがある)。

訂正(2022.09.16):
この2ドアリエッセは近鉄中古ではなく防長プロパーらしいです(山口200あ84、85)。元山口市コミュニティバスとのこと(確かにナンバーで検索すると山口市コミバス時代の画像が出てきます)
元々は黄色一色だったものが、一般路線への転用時に何故か近鉄カラーに塗り替えられたようです。


萩商工高校前で下車。営業所は、まぁ普通のバス営業所という感じで特に新しい発見はなく。

ここからは周辺の建物などを見ながらバスセンターまで歩いて戻りました(約1.1km)。明倫学舎などの観光名所の他、萩市役所や萩市消防署がありました。市役所は歴史的な地区に似合う落ち着いたデザイン、消防署は瓦屋根の建物となっているのが印象的でした。
明倫学舎を見ようかと思いましたが、夕刻で閉館時間が迫っていたため行っていません

萩市役所

萩市消防署

することもないのでこの日宿泊するホテルへ向かいました。東萩駅前にある萩ロイヤルインテリジェントホテルです。バスセンターからバスで東萩駅前へ。

18時頃ホテルにチェックイン。泊まった部屋は広め、シャワーはユニットバスではなく洗面所とトイレは分離。ホテルというよりやや住宅に近い感じで過ごしやすいです。

ホテルの部屋(備品は入室後に一部移動)

外の景色

ただこのホテル、場所が東萩駅前なので(ここまでで触れたとおり)市街地から離れていて不便です。駅前にはコンビニすらありません(ホテルの1,2階に飲食店等はあり)。

なぜこのホテルにしたかといえば、旅行前の宿探しの時点で空いているホテルがここぐらいしか無かったため。萩はビジネスホテルが少ない…

夕食を摂りシャワーを浴びるなどし、日付が変わる頃には就寝。
3日目へ続きます。

bontan6858.hatenablog.com

 

<メモ>
2022.09.03 
山陰本線 出雲市発車後の車窓の詳細区間および過去の運休区間について
追加、
防長バス3356 所属営業所の記載を追加、
萩バスセンター~吉部の所要時間に誤りがあったため訂正(約50分→約40分)
2022.09.16
萩バスセンター→萩商工高校で乗車した2ドアリエッセについて訂正(近鉄中古→防長プロパー)
2022.11.14
防長バス旧塗装が全廃となったことを追記(赤文字部分)
2022.12.25
3356の画像(一部)を明るさ調整したものに差し替え、車両紹介を別記事に分離
2023.03.18
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